タイトルにYOASOBIじゃないと書いたのは、勘違いされる方もいるかと思ったので。ブラウザバックしようとしているあなた!こっちの曲も本当に良いので読んでいただけると幸いです。
開始一秒で持っていかれる名曲「夜を駆ける」
収録されているのはスピッツの10thアルバム『三日月ロック』。国宝級の染み渡る歌声を持つバンドが2002年にリリースした名曲です。
何が良いって、開始一秒。ピアノのイントロ始めの2音が鳴った瞬間、曲の世界に引き込まれます。エモすぎる…。
昭和生まれの方には「月9の盛り上がるシーンでかかりそうな曲。小田和正氏の『テケテーンッ』的な」と言えば伝わるでしょうか。
切ないピアノのフレーズとバックに流れるアコギで、シリアス&センチな雰囲気にしつつ囁くように歌い始める草野マサムネ氏…
んあぁっっ!!
染みるー!
誰かのもとへ駆け出したくなるぅーっ!
おっさん駆け出したくなるうぅーっ!!
・・・失礼しました。
この曲はメロディーと歌声に負けす劣らず、歌詞も素晴らしいです。
“君と遊ぶ 誰もいない市街地 目と目が合うたび笑う”
“でたらめに描いた バラ色の想像図 西に稲妻 光る”
“夜を駆けていく 今は撃たないで 滅びの定め破って 駆けていく”
終末の世界で幼い男の子と女の子が駆けていく様が目に浮かびます。
ちなみにこの曲、土手で遊ぶ子どもを見て思い浮かんだそうな。
土手見てこんな幻想的な曲が浮かぶって…マサムネどんな目をしてんねん…天才かよ…いや天才か…。
シングルじゃない?嘘やろ!?…な名曲の数々
この曲実はシングルじゃないのです。
でもそんな隠れた名曲がスピッツには多いのです。言い出すときりがないので3曲ほどご紹介。
01.愛のことば
隠れた名曲と言いつつ名曲過ぎて隠れきれていない名曲です。ミュージックビデオがあるくらいなので、ほぼシングルみたいな扱いではあるのですが。1995年リリース6thアルバム『ハチミツ』収録。
“今 煙の中で溶け合いながら探しつづける愛のことば”
“もうこれ以上進めなくても探しつづける愛のことば”
マサムネから繰り出されるこの儚い男女の光景はなんなのや…。DAHLIAかってくらい切なさの風に舞います。
02.Y
こちらもアルバム『ハチミツ』収録。この曲はアルバムどおり聴くと、恐らく一生語り継がれるであろう神曲『ロビンソン』の後に流れます。その曲順が良くて。夢想の世界が終わったあとパーッと世界が開ける感覚に陥ります…そう、昇天ですね。
正確に言うとアンニュイな『あじさい通り』からの幻想的な『ロビンソン』からの光射す『Y』というコンボです。やさしい瞬獄殺。決まればお陀仏でございます。
03.僕のギター
2007年リリース12thアルバム『さざなみCD』収録。この曲は視聴後に感じる余韻が、どこか夜を駆けるに通ずるものがあるように感じます。フィーチャーされているのがアコギなので夜を駆けるのようにシリアスな雰囲気ではなく、明るく爽やかな印象なのですが。それでも全編通してセンチメンタルな空気を醸し出しています…エモい。
エモい。
SPITZ 30th ANNIVERSARY TOUR “THIRTY30FIFTY50″【2017/10/01 (日)@グランディ・21 セキスイハイムスーパーアリーナ】
セットリストに夜を駆けるが入っていると聞き、これはなんとしても行かねばと急遽参加を決めた30周年記念ツアー。最終日の仙台に行ってきました、セトリは下記。
01.醒めない
02.8823
03.涙がキラリ☆
04.ヒバリのこころ
05.ヘビーメロウ
06.冷たい頬
“それが全てで 何もないこと 時のシャワーの中で”
それまで明るい曲に思えた曲の終わりに入るこのキラーフレーズ&メロディーよ。。。
07.君が思い出になる前に
08.チェリー
09.スターゲイザー
10.惑星のかけら
11.メモリーズ・カスタム
12.波のり
13.ロビンソン
そのうち教科書に載るんでしょうね。これが名曲じゃないなら、名曲ってなんだって感じの曲です。
14.猫になりたい
15.楓
えずきそうになるほど切ない曲。マイナー調のメロディーを歌う草野マサムネの歌声は国宝級だと思うのです。
16.夜を駆ける
17.夢追い虫
18.正夢
“ずっと まともじゃないって わかってる”
…サラッと歌われるキラーワード。スピッツの曲には、ふいにドキッとさせられる歌詞が現れます。
19.運命の人
20.恋する凡人
“走るんだどしゃ降りの中を ロックンロールの微熱の中を”
なんて粋な歌詞をポップでキャッチーなメロディーに乗せて歌う素敵な曲。
21.けもの道
22.俺のすべて
23.1987→
-アンコール-
24.SJ
25.スパイダー
今までなかなか都合がつかず、やっとこさライブ初参加という状況だったのですが、生で聴く草野マサムネ氏の歌声は想像以上に素晴らしく…。「ロビンソン」「楓」「夜を駆ける」を聴きながら昇天しそうになりました…いえ、8割方昇天してました。
物販にあったガチャをやったらコレが出てきまして。
何のジャケ写缶バッチ出るかな〜?とウキウキして回した結果だったので「はっ…ハズレやないかっ…!」とがっかりし、遠くに投げ飛ばしたろかと思っていたところシークレット(当たり)だったという、なんとも複雑な気持ちにさせられたスーパーボールです。
今では記念として大事にとってありますが。
全力で夜を駆ける
前述のライブ終演後はその足で新幹線に乗り帰宅予定だったのですが、初の仙台で見知らぬ土地ということもありドキドキしながら早足で帰りました。
辺りは暗いし土地勘ないし終電時刻迫るしで。迷子なったら帰れないからね!明日の仕事もできないからね!
あの日、最も夜を駆けたのは私だ。