皆さんにとって子どもの頃憧れたヒーローは誰でしたか?特撮ヒーローやアニメの主人公の方もいれば、スポーツ選手の方もいるでしょう。本稿で取り上げる方は私にとってのそれでした。今でも変わらず私のスターです。
LUNA SEAのベーシストって知ってるかい?
学生時代LUNA SEAが大好きだった私が、特に好きだったのがベーシストのJでした。当時LUNA SEAは知名度はあったものの一般的には「河村隆一」「I for you」のイメージが強く、LUNA SEAが好きだと言っても「ああ、河村隆一が好きなのね」という反応ばかりで自分が好きなもののイメージがうまく伝わらなかった事もしばしば。。。
ちょっと待ってくれ!RYUICHIはあくまで5分の1にすぎないんだ!ヴォーカルに全く引けをとらないギタリスト、ベーシスト、ドラマーがいるんだ!…なんて言っても一部のバンド好きにしか伝わりませんでしたね。
フェンダーのインタビューに答えるJ。この方のインタビューはどれを見ても熱っぽい印象を受けます。それ故か妙に惹かれるんですよね~。
LUNA SEAのベースの魅力
演奏についてはトリッキーなフレーズやバカテク奏法を駆使するようなスタイルではないです。が、カッコいい、コピーしたくなるフレーズを奏でます。
個人的に特筆したいのはベースのメロディーライン。印象に残るけど悪目立ちはしない、あくまでベースとして曲を引き立てているんだけど印象的…そんなベースです。
またメロディーだけでなく音やグルーヴ感も素敵。言葉で説明するのが難しいのですが…。ベース演奏の技術って、複雑な運指や速弾きのようなテクニックを指すこともあれば、グルーヴ感や心地よさを出す技術を指すこともあると思います。そして後者の点において、Jは間違いなく上手なベーシストです。
ライブではパフォーマンスのためラフプレイになりがちですが(笑)その点はじっくり聞きたければCDを、ライブではその場でしか生まれない空気感を楽しむというスタイルの方が良いかと!
ベースから見たLUNA SEAオススメ曲
01.DESIRE
知っている人からすれば誰もが挙げるベタベタな選曲なのですが、やはりこれを最初に推します。シングルだったので他の曲に比べれば知名度も高い曲。
この曲の主役は歌メロでもギターでもなくベースだと思っています。絶対、ベースが一番カッコいい。派手に動き回っているのに曲の邪魔はせず、メロディアスにドライヴ感を出しながらグイグイ曲を引っ張っていくフレーズ…最高です。
最高です!!
02.gravity
ベースの音はアルバム「LUNACY」の頃が一番好きでしたね。ゴリッゴリの音が私好みでした。その音で印象的なベースを弾いた名曲がこちら。これもシングルだったので知名度高め。
ミドルテンポの曲を淡々とグルーヴさせていく、特にサビの後ろで流れるベースラインが秀逸。この曲も主役はベースです。無論INORANのアルペシオの美しさは十分理解していますし、2番に入る前に真矢が一発鳴らすハッとさせられるスネアの音も理解していますが、それでも主役はベースです。聴いていて心地良すぎてよだれが出ます。
よだれが出ます!!!
03.MOTHER
これは元々アルバム曲だったものがシングルカットされた曲です。「STYLE」と並び名盤と名高い「MOTHER」の象徴とも言うべき曲。
サビのバックで流れるベースは、大きなうねりを感じさせます。神秘的な曲の雰囲気を最大限に表現しています。ゆったりと、大きく、雄大なスケールのフレーズで包むイメージ。ゆりかごのような。
ゆりかごのような!!!
04.FEEL
こちらはアルバムオリジナル曲。先述のgravityと同じ「LUNACY」に収録されています。このアルバムは終幕前のラストオリジナルアルバムだったので、色々と思い出深い一枚。ヴォーカルの変化により評価は割れそうなところですが、楽器隊の音や演奏だけで評価するなら全アルバム中ダントツでこのアルバムが好きでしたね。
この曲のベースラインは色気を感じさせます。曲の展開にあわせて時に滑らかに、時にラウドなリフに切り替わりつつ曲を盛り上げるメロディーを奏でます。
05.MARIA
終幕前の曲ばかり取り上げたので復活後の曲もご紹介、シングルではなくアルバム曲なのですが。13年ぶりにリリースとなった名作オリジナルアルバム「A WILL」より。
この曲のベースは泣ける。そもそも曲が泣けるメロディーとアレンジなのですがベースでも泣ける。特にサビのバックで流れる、大きくグリッサンド(注:音をスライドさせる演奏方法)させてゆったりとしたメロディーを奏でるフレーズは泣ける。
06.LOVELESS
多くのライブのオープニングを飾り続けた曲。ロングトーンとアルペシオの2種類のギターの音が鳴り響き、鼓動のようなバスドラが刻み始め、撥ねるようなリズムのベースが飛び込んできます。
ベースが曲にもたらす縦ノリのうねりが、オープニングナンバーということも相まってワクワク感を生み出しています。
07.ROSIER
アルバム「MOTHER」の流れで言うならば、「LOVELESS」の後に絶対紹介しなければならない曲がこれ。シングルということもありますが、それ以上にLUNA SEAの顔とも言うべき曲です。LUNA SEA世代の方々の中では、この曲が一番好きだという方が多いハズ。
縦ノリだった「LOVELESS」から一転、グイグイと前のめりな横ノリで展開する曲とベース。曲の途中では作曲者であるJが過去と決別するための遺書が流れます。名リフであるイントロから最後まで駆け抜けます。
I am the trigger!!!
ロックベーシストとしての魅力
演奏面だけでなく、ロックスター然としたライブでの立ち居振る舞いやパフォーマンスも10代の私の心を撃ち抜いた理由でした。「ROSIER」のナレーション後にマイクスタンドをぶん投げるのも、「JESUS」で低い位置でコーラスをする姿もシンプルにカッコ良かった。
ライブパフォーマンスでJのファンになった人も多い(というかむしろそれが一番多い)と思うので、こればっかりはライブ映像を見ていただきたいです。初めて見るならオススメは
「LUNATIC TOKYO」※初の東京ドームライブ
「真冬の野外」 ※1997年の活動休止(解散ではない)前のライブ
「GOD BLESS YOU 〜One Night Dejavu〜」※一夜限りの復活(本格的な再結成前)ライブ
のいずれかです。ちなみに私は友達に借りた「LUNATIC TOKYO」のライブビデオでLUNA SEAにハマりました。「BLUE TRANSPARENCY」から「TIME IS DEAD」の流れを見てドハマりした瞬間を今でも覚えています。
なお現在はフェンダーのベースを使用していますが、もともとはESPという楽器メーカーから出ているJモデルのベースを使用していました。長い間エンドース契約をしていたのでJ=ESPという印象の方も多いと思います。このJモデルのベース、アーティストモデルのベースとしては世界一の売り上げだそうです。
情報ソース↓
https://www.barks.jp/news/?id=1000162954
それだけ憧れたベースキッズが多かったということですね・・・かく言う私も1本持っていてね。
前述のアルバム「LUNACY」時代に使われていたモデルの廉価版です。
音もそうですが見た目もこのベースが好きだったので購入しました。ちなみにバンドをかじっていた頃の私のパートはギターです。でも買っちゃいました。アーティストモデルの楽器って、後にも先にも買ったのはこれだけですね。
これはファミマドットコムで期間限定販売されたミニチュア楽器フィギュア。左からJモデル、SUGIZOモデル、INORANモデル。センターのテディベアはLUNA SEA×タワーレコードのコラボグッズです。テディベア前に置かれているピンバッジは後述のライブの物販。Jのトレードマークというべきメッセージが書かれています。
ソロとしての活動
武道館オールスタンディングライブを行ないソールドアウトさせるなど、LUNA SEAが終幕してソロになってからも精力的に活動していました。
LUNA SEAの曲「TONIGHT」をJのソロライブで演ったこともあるのですが、より直球で男臭い音になります(もともと作曲はJ)。ライブ映像がYou Tubeにアップされているので、ぜひ見ていただきたいです。奪いに行きたくなります欲しいものなら。夜空に散ったあの星さえも。いつか見た夢も取り戻せます、君だけの夜に。
J tour 2003 Summer GO with Devil【2003/8/9(土)@Zepp Osaka】
LUNA SEA終幕前はライブを見に行くという習慣がなかったもので、初めて見たJはソロになってからでした。上記は初めて行ったJのライブチケット。今はなきZepp Osakaでのライブ(2012年閉館)。
ライブに行く経験はこの前にもあったのですが、自分でライブに行くことを決めて購入した初めてのライブでした。
初めて見た憧れのスターは…風邪ひいてました。そんでステージの上で酒を飲んで曲順間違えてました。そんなファーストコンタクト。でも「おぉー!Jだぁーっ!!」ってなったのを覚えています。
セットリストは下記。少しでもライブ感が伝わるよう、一部の曲はライブアルバムの音源も併せて掲載。この記事を見ている環境的に問題なければ再生していただければと!!
【セットリスト】
01.Resist bullet
02.dreams
03.PYROMANIA
04.LIE-LIE-LIE
05.ONE FOR ALL
06.LOOP ON BLUE
この日のライブの個人的ハイライトナンバーはこの曲でした。気怠い雰囲気と重い音で作られる空気感に飲まれました。「LOOP ON BLUE」はライブで真価が発揮される曲だなと。
07.Sixteen
08.alone
09.Crush
10.DRUM SOLO
11.No time to lose
12.Feel Your Blaze
13.Drivin’Now
14.GO with the Devil
15.BURN OUT
16.Tomorrow
17.go crazy
18.CHAMPAGNE GOLD SUPER MARKET
Jソロ活動でのおすすめ曲は別の記事で
少し長くなったので、ソロ活動でのオススメ曲などはこちらの記事でお伝えします。