仮面ライダーWに続き仮面ライダービルドにもハマりました。平成ライダー恐るべし。
なるべくネタバレしないようにしますが、完全なネタバレゼロで魅力を伝えるのは難しいので視聴予定の方は読まないでください。「視聴予定はないけど、どんな話なんだろ？」くらいの方向けです。この記事の内容を知ってもまだ楽しめると思いますので。
仮面ライダービルドとは
2017年9月から2018年8月まで放送された、平成仮面ライダー19作目の作品。全49話。
2021年にNHKが行った「全仮面ライダー大投票」の作品部門では5位にランキングされていました。
火星から持ち帰った謎の箱、パンドラボックスから発生した巨大な壁スカイウォールにより東都、西都、北都という3つの国家に分断された日本が舞台。
過去の記憶をなくした天才物理学者、桐生戦兎は仮面ライダービルドとなり怪人「スマッシュ」から人々を守っていたのですがある日、東都の科学者である葛城巧の殺害容疑で服役していた脱獄囚、万丈龍我と出会って…ってところから物語は動き始めます。
桐生戦兎の過去の秘密、万丈龍我にかけられた容疑の真相、敵の正体、それらの謎が明かされてからが本番と言わんばかりの展開…等々、見てるとついつい続きが気になってしまう物語で、私も一気に見入ってしまいました。
ちなみに上気の説明からは重たいストーリーの印象を受けるかもしれませんが、子ども向け番組ということもあり所々で（ときには無理矢理）コメディ要素が挟み込まれるので、暗い印象を持ちすぎない作りになっています。
TVシリーズ終了後には続編である『ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ』が、そこから更に後の話として『ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス』がVシネマで制作されました。なので仮面ライダービルドの物語は上記のグリスで完結。
この続編の内容については賛否あるようで、本編のエンディングが好きな方からは続編が蛇足という声も聞かれました。ちなみに私はというとアリ派です、特に完結編であるグリス。
本編にベストマッチな主題歌「Be The One」
主題歌はPANDORAが歌う『Be The One』。テクノ調の曲なのですが、デジタルな印象を受ける音が科学をテーマにした本編にマッチしていました。
しかも何気にメロディーが切なくて。曲調は明るいんですけど。その少しセンチな気分をはらんだ前向きさも、本編とシンクロしているように感じました。
PANDORAって誰や…？って調べてみたら、小室哲哉氏と浅倉大介氏のユニットなんですね。「意外とええ曲使うやん、仮面ライダー」とか思ってたらガチ勢でした。大変失礼しました。
あと『ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス』のEDである『Perfect Triumph』も良かったです。いかにもヒーロー番組の主題歌って感じで。
魅力的な登場人物
■仮面ライダービルド
主人公の桐生戦兎が変身。実は戦兎の正体は割と序盤に判明するのですが、判明してからが苦難の連続で。ラブ＆ピースを掲げる、ヒーロー然としたライダーでした。
■仮面ライダークローズ
万丈龍我が変身。万丈は主人公の相棒であり、物語の鍵を握る人物でもありってポジションのキャラです。ビルド対ローグの戦いの際に流れた、
「誰かの力になりたくて、闘ってきたんだろ！誰かを守るために、立ち上がってきたんだろ！それが出来るのは葛城巧でも佐藤太郎でもねぇ、桐生戦兎だけだろうが！！」
…この回想からのビルドのパワーアップ展開はベタベタですが熱かった。
挿入歌が入るのも、これまたベタですが熱かった。
ところで平成仮面ライダーって、有名声優の起用が慣習なんですね。スクラッシュドライバーの起動音があの方だった際はつい「出た…」って言ってしまいました。ビルドドライバーのファンキーな小林克也さんVOICEに対して、濃いのが来たなと。無論嫌いじゃない、むしろ好きですが。しかし濃いなと。
■仮面ライダーグリス
猿渡一海が変身。かずみん（劇中の愛称）は親分肌で熱血漢でちょっとバカ…という、少年漫画の主人公みたいなキャラ設定。そら人気出るわ。
「全仮面ライダー大投票」のライダー部門では脇役にも関わらず10位にランクインしていました。10位以内はみんな主役ライダーなのに…（ちなみに9位ビルド、10位グリス、11位クローズという状態でした）。
物語終盤でベルトの起動音「Are you ready?（覚悟は？）」に対して「…出来てるよ！」と答えたのはヒロイックこの上なかったです。
「世界を救うためなら、命をかけて戦うのが仮面ライダーだろ」なんてセリフも様になってる…てかこれ主人公が言うセリフやろ。そら主役の続編出るわ。
その続編でグリスブリザードを見た美空が涙を流したことも、その後に待つ物語のオチも、TVシリーズのストーリーを思うと感慨深いです、ええ。
■仮面ライダーローグ
変身者は…内緒です。この人が一番キャラの変遷が激しかったですね。まさか文字T着るような奴になると誰が予想できたでしょう。
ちなみに私は変身前も後もローグが一番好きです。見た目もキャラも良い。「大義のための犠牲となれ」という決め台詞も格好良いし、散り様も格好良かった（柱に映った影がライダーのシルエットって演出、にくいですね…）。全仮面ライダー大投票でランクインしてなくても、私はローグ推しです！
ちなみに本作のラスボスですが、真の力を手にした後の圧倒的強者感が凄かったです、RPGのラスボスみたいで。45話では主人公にメテオスマッシュ（ドラゴンボールZ 超武闘伝に出てくるコンボ攻撃）決めてました。
仮面ライダー展の写真
物語に出てくる仮面ライダーのデザインも好きでした。ビルドの最終形態だけは、最強フォームというスペシャル感に全振りした奇抜なデザインになっていましたが。
展示されていたのはビルド、クローズ、グリスの3体。こうしてみるとビルドのデザインは他2体よりもエッジが効いてますね。
アップ、綺麗な色使いです。仮面ライダーを製作されている方々って毎年新しいデザイン考えなければならないので大変だろうな…と感じます。被らないように、地味にならないように、インパクトを持たせて…そら攻めすぎたデザインも出てくるわ、と。
各種アイテムの展示も。
すべての元凶、パンドラボックス。
Be The One
アマプラ加入されている方はTVシリーズ全話見られますので、気になった方は是非。続編二本は有料なのですが、私は14日間の東映作品見放題お試しサービスみたいなやつで見られたので、視聴方法はあると思います。
今度は何を見ようか…でもWとビルドを一気見したので、さすがにちょっと食傷気味だな…。
されど平成ライダーを巡る旅は続く！（たぶん）
