チバユウスケがこんなテーマで曲を集めたアルバムなんて出さんだろう!…ということで、こんな記事書いてみました。
メロウなおすすめ曲集
チバユウスケとは元THEE MICHELLE GUN ELEPHANT、現The Birthdayのボーカルです。というかこの記事見ている方には説明不要ですね。特にミッシェル時代にはファンから熱狂的な支持を受けていた、カリスマフロントマンでした。YouTubeにもアップされている98年フジロックの映像は圧巻。最近はおじいちゃんみたいな見た目してますが(笑)。しかしあのしゃがれた歌声は健在。
チバ氏の歌うちょっぴりセンチな世界をどうぞ!!
ブギー
最初に取り上げるのはミッシェル時代の曲。幕張のラストライブでも演りました。収録されるのは3rdアルバム『Chicken Zombies』。チバユウスケの歌声はまだ若く、ドスの効いた声は鳴りを潜めています。
この曲のおすすめポイントは全体に漂う虚無感、脱力感。
荒い音の中、シンプルなコード進行とメロディーに乗せて、あてのない言葉が流れ続ける…この気怠るさと切なさが良いっ!!
8分以上の長さにも関わらず、心地良さに身を任せているうちに気がつけば曲が終わっています。
PINK
お次に紹介するのはこれまたミッシェルの曲。収録されるのは最後にリリースされたミニアルバム『SABRINA NO HEAVEN』。
アッパーテンポですが心地良いので取り上げました。ミッシェルにしては珍しい曲調。速いテンポの上にマイナー調のコードとメロディーが乗っかる…いわゆる「エモ系」の曲です。
がしかし!
“グリーン・アイズ野良猫にキスをしたよ 倒れるくらい やわらかに”
なんて素敵な歌詞をあの声で歌えるのはチバだけです。
余談ですが私このメンバーが4分割されたジャケ写(視聴プレーヤーに表示されている写真。CDは初回盤のみ、レコードはこの1種のみのジャケット。)が大好きでして。
めっちゃカッコいい。ほんと、
めっちゃカッコいい。
好きすぎてレコードプレーヤー持ってないのにレコード盤買いました。いまだにニトリで買ったレコードフレームに入れて飾っています。
ジプシー・サンディー
またもご紹介するのはミッシェルの曲。まぁしょうがない。だってミッシェル好きだったから。影響、大きかったから。ということでお次はこれ、ジプシー・サンディー。
スカのリズムに乗せて歌われる、哀愁漂う枯れたミディアムナンバー。
“寒がりのパンクス 吐く息はダイヤモンド“
よくこんな粋なフレーズ浮かぶな…2番は上記のフレーズからサビまで全部良い詩。映像が浮かびます。曲と一緒に是非聴いてみてください。
1000のタンバリン
ミッシェル解散後、Birthday結成前、ROSSOとして出した2枚目のアルバム『DIRTY KARAT』より。アルバムのリードシングルだけあってキャッチーなナンバーです。
“少女が失くした プラスチックリングを 見つけたほこりまみれ 男の子は得意顔で”
…映画かよ!って突っ込みたくなるほどドラマチックな描写ですね、はい。
カナリヤ鳴く空
東京スカパラダイスオーケストラとのコラボナンバー。「メロウ」というワードで紹介するにはカッコ良すぎるかな?とも思ったのですが、この曲をバックに酔いしれる心地良さもあるでな!ということで載せました。しかしカッコ良いい曲だな〜。
chevy
照井利幸氏のソロ・プロジェクトRAVENからも1曲。シリアスで静かな曲調、退廃的な空気、枯れたチバユウスケの歌声…まぁもうこれは、説明なしで酔いしれてください。
星のメロディー
ROSSOの1stアルバム『BIRD』より…って、Apple Musicにないので試聴プレイヤー載せれませんでした、すみません。ただこのネット社会、ググればいくらでも視聴できるので是非聞いてみてください。前半の抑えた歌声と後半の解放した歌声の落差にもハッとさせられます。
“二人はここで 宇宙船を見てた”
曲調は単調で派手な展開もないのですが、静かな熱や刹那的な情景を感じさせる曲です。
LEMON
The Birthday 7thアルバム『COME TOGETHER』より。これでもかってくらいエモい曲ですね。滲み出る哀愁に悶絶します。エモすぎて目からレモン出る。
人と光(feat.チバユウスケ from thee michelle gun elephant)
一風変わってデュエット曲。BUGY CRAXONEの『This is NEW SUNRIZE』というアルバムでゲスト参加した際の曲。女性ボーカルと絡むチバユウスケの歌声もまた、味があります。
チバユウスケ関係ないですが、このアルバムに収録されている『悲しみの果て』って曲も好きでした。
SMALL TOWN
The Birthdayカップリング曲集『WATCH YOUR BLINDSIDE』より。柔らかな曲調と歌詞に癒やされます。ヒーリング・ミュージックだと思って聴いてください。
エレクトリック・サーカス
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT最後の曲。この曲を聴くと目頭が熱くなる方も多いのではないでしょうか。
最後のツアー名はBURNING MOTORS GO LAST HEAVEN。このシングルのジャケ写には、倒れて燃え上がるバイク。
“俺達に明日がないってこと はじめからそんなのわかってたよ”
割れるような音に乗せてこんな言葉が歌われますが、この曲から感じる「終焉」の空気感はリリースから20年経っても薄れることはありません。
春雷
The Birthdayの1stアルバム『Rollers Romantics』より。空虚な雰囲気と併せて曲全体に流れる緊張感が心地よい曲です。ギターソロも泣いてる。
Sheryl
同じく『Rollers Romantics』より。こちらは同アルバム最後を飾る曲。
“シェリル 無駄なことなんて シェリル この世にはない”
疲れたときに聴くと沁みる曲です。
ルルといた夏の日
イマイアキノブとのユニット、MIDNIGHT BANKROBBERSのアルバム『冬のピノキオ』より。抜けるような青い空と海が思い浮かぶ歌。牧歌的で、でも少し切ないこの曲で本稿は〆させていただきます。
書きたいね 書いちゃいな
一般的には、がなる われる だれる歌を多く歌うイメージの強い氏の側面にスポットライトを当ててみました。でもまだ書きたいことたくさんあるので、別の記事にて!